北海道フードマイスター上級試験

自然豊かな北海道。海に出ればさまざまな魚介があります。
主要品目であるサケ、ホタテ、コンブをはじめ、サケマス類、ホッケ類、タラ類、カレイ類、カサゴの仲間、貝類、海藻類…などなど、 漁獲資源には相当の幅と奥行きがあって、そのそれぞれに、生息海域、資源量、政策、漁法、流通、調理法といったバックグラウンドが存在します。

どこに住んでいて、どうやって獲って、運ばれて、調理されるのか。
知らないよりも、知っていたほうが美味しく食べられそうな気がしません?

というわけで、2016年3月に実施される北海道フードマイスター上級(水産)の試験を受けることになりましたので、今後、学んだことやスケジュールなどをレポートしていきたいと思います。

北海道フードマイスター上級受験を申し込む

まずは手続きのことです。
札幌商工会議所のウェブサイトをみると、上級試験の情報が最近更新されていません。(2016年1月現在)

なので、どうやって試験の情報を得るの!? と疑問に思われるかもしれませんが、ご安心ください。北海道フードマイスター上級試験はそもそも北海道フードマイスター有資格者が対象ですので、北海道フードマイスターの試験に合格し、資格を有している人には、試験日程等の案内が郵送で届きます。

書類の内容は、札幌商工会議所のウェブサイトにある「試験要項(PDF)」(第7回試験のもの)とほぼ同じす。僕が受験する今回は第8回なので、日程が平成28年3月13日(日)にアップデートされたものでした。

試験科目は「畜産編」「水産編」「農産編」の3種類

初級の資格である「北海道フードマイスター」は、お米や野菜から魚介類、肉や乳製品まで、北海道の食材に関する知識を広く浅く身につける必要があります。これに対し、その上位資格である「北海道フードマイスター上級」は、扱う分野を「畜産編」「水産編」「農産編」の3つに分け、それぞれをより深く理解することが求められます。試験自体も分野ごとに独立しているので、好きな分野を自分で選んで受験することになります。

畜産編:肉、乳・乳製品、 加工、関連法規
水産編:藻類、魚介類、加工、 関連法規
農産編:野菜、米・畑作物、きのこ、 果実、加工、関連法規

全分野の試験をクリアすると「スーパーフードマイスター」の称号が与えられ、以後の資格更新が免除されるほか、「北海道フードマイスターの事業活動等にご協力をいただく場合がございます」とのことです。

でも調べたら、「スーパーフードマイスター」の名称は商標登録されちゃってるんですよね…(日本スーパーフード協会 スーパーフードマイスター資格取得について)。健康食品としての「スーパーフード」のブームに乗っかって2014年に設立されたようですが、先手を打たれてしまいましたね。大丈夫なんでしょうか 笑

さて、上級試験の話に戻ります。試験内容は深く幅広いようですが、初回受験の場合は、しっかり学ぶ機会として、受験対策セミナーの受講が必須とされていますので、まったく知識がなくても大丈夫です。セミナーで教わった知識を試験でどれだけ発揮できるか、ということですね。セミナーから試験まで2ヶ月近く間が空くのですが、このインターバルをプラスと取るかマイナスと取るかは、人それぞれかもしれません。

また、試験は同日に行われますが、試験実施時間に重複はなく、セミナーの日程も被らないよう組まれています。ですので、北海道フードマイスターに合格した直後にいきなり全部受けてしまう、ということも可能です。もちろん、同日の試験で3分野やるのはかなり大変だと思いますが…笑。

受験費用は1科目1万5千~2万8千円くらい

今回は日程の都合上「水産編」のみ受験することにしましたので、かかった費用は、検定試験受験料が8,640円、セミナー受講料(テキスト等の教材費を含む)が6,480円、しめて15,120円でした。「畜産編」は同額、「農産編」のみ、セミナー受講料が19,440円と高く、受験料8,640円を合わせると 28,080円となります。

なぜ「農産編」の受講料が高いのかという話ですが、畜産・水産編のセミナー日程が1日のみ5時間であるのに対し、農産編は2日で計12時間と倍以上!だからそのぶん高いというわけですね。試験自体も、農産編は他の2分野が25問であるのに対し50問と倍の設問数がありますが、受験料は据え置きで大変オトク(?)です。

受験料と受験申込書を用意したら、札幌商工会議所検定窓口に持参するか、FAX+銀行振込のいずれかの方法で支払いと申し込みを行います。

札幌商工会議所さんのほうで印刷が間に合えば、セミナーの受講票と一緒にテキストが郵送されてきますが、予習しなくてもゼロから教えてくれるので大丈夫です。ただし水産編に関してのみ言えば、高校の生物で習うATP(アデノシン三リン酸) なんて名称が出てきても戸惑わないくらいの心構えだけはしておくといいかもしれません。計算や学術的な理論は一切出てきませんのでご安心を。

試験の出題形式は記述7割、選択3割

セミナーで試験の概要について聞いたところでは、少なくとも第8回水産編については、設問は25問、記述7割、選択3割だそうです。魚介類の正式名称(標準和名)を覚えるとか、エネルギーに関わる物質名や酵素の名称を覚えるとかは必要ですね。サケの標準和名はシロサケ、シマホッケはキタノホッケ、キンキはキチジ、ホッキ貝はウバガイといった感じです。生産、流通の現場では使われることはないと思いますが、知っていると何かと役に立ちそうですよね。
もちろん、漁法や加工法、調理法も出ますし、関連する法律(食品表示法や景品表示法)からの出題もあるようですので、漏れのない学習が必要です。

今後は知識を整理するためにも、学んだ内容を少しずつまとめていきます。

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